詩という隘路
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「 嵐はやってこなかった 」
2017-07-15
若い時分は木ぎれひとつあれば
いつまでも浮かんでいることができた
若い時分は直線の定理が
平気だった
若い時分はものごとを信じないやつを
蔑んだ
若い時分は若さを知らず
知らぬほど若くありえた
そんなことをくどくど考えているので
嵐が襲ってくるにちがいないと構えていたが
レースのカーテンの裾を
すこし持ち上げただけだった
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